私は高校生の頃からギターを弾いています。
普段は家で練習しているのですが、家でギターを練習するときの悩みが、『練習環境』でした。
さらに、ギターの練習環境を構築するうえでネックとなるのが、『高価な機材』と『機材の置き場』です。
実家に住んでいた頃は小さなアンプを買ったり、ラックタイプのオーディオインターフェースを買ったりしていました。
しかし、現在は部屋に機材を置くスペースがなく、子供も2人いるため、大掛かりな機材には手を出せません。さらに、高価な機材なんて買うこともできません。
そこで、これまでの経験をもとに、超コンパクトなギター練習環境を整えることにしました。
条件は、以下の2つです。
- 大掛かりな機材は使わず、超コンパクトな練習環境にする。
- お金をかけずに最高の音を求める。
結果として、これ以上ないくらいにコンパクトな練習環境で、かつ音にも妥協しない環境を構築することに成功しました。
『自宅でギターを弾きたいけど、高価な機材は手が出せない』
『機材を置く場所に困るため、コンパクトな練習環境を構築したい』
今回は、ギターは持っているけれど、練習環境に悩みを持っている方に向けて、超コンパクトにギター練習環境を構築する方法を紹介します。
では、まいります。
実際に使っている超コンパクトなギター練習環境を紹介
まずは、現在使っている機材の紹介です。
ギターから、音を出すまでの機材の接続順序は、以下のように構築しました。
ギター(Woodstics ミニエレキギター)
↓
シールド(プロビデンス)
↓
オーディオインターフェース(iRig Pro)
↓
スマホ(iPhoneアプリ Amplitube)
たったこれだけです。
音を出すためにアンプやパソコンに繋げるだけでも場所を取るので、音出しはiPhoneなどのスマホ、またはタブレットを使用します。
さらに、練習環境のコンパクトさを求めたとき、ギター本体自体の大きさもネックになってきました。ギターもスタンドやケースなど、保管場所が必要です。
そこで、ギター本体自体も小さくしてみよう!と思って、ミニエレキギターを買いました。
実際に購入したギターは、Woodsticsのミニギターです。
今やスマホは誰でも持っていますし、音はアプリで作れます。そのため、練習環境はギターとオーディオインターフェース、それをつなぐシールドのみで構成できます。
たったのこれだけで、本格的にギターを練習する環境が整いました。
では、これらの機材をひとつずつ紹介していきます。
コンパクトな練習に最適なミニエレキギター
これまで、ギブソンのレスポールスタンダードをメインギターとして使用していました。
レスポールの保管にはハードケースを使っていたので、場所を取っていました。かといって、スタンドに立て掛けて置いておくのも、邪魔になります。
そんなとき、私の好きな横山健氏(ex.Hi- STANDARD、Ken Band、BBQ CHICKENS)が立ち上げたブランド『Woodstics』より、ミニエレキギターが発売されました。
『好きなギタリストのモデルでミニギターのサイズ感、待ってました!』と言わんばかりで、購入しました。
Woodsticsミニエレキギターのレビューはこちらの記事にまとめているのでご覧ください。
オーディオインターフェースでスマホと接続
エレキギターは、単体ではギュイーン!という音は出ません。ギターと機材をつなぐ『オーディオインターフェース』というものが必要です。
私は、コンパクトさを求めてiPhoneに繋いで音を出したかったので、ギターとiPhoneをつなげられる『iRig HD』を選びました。
iRigにもいくつか種類があるのですが、その中でもiRig HDはデジタル伝送でノイズに強く、クリアな音を本体まで転送できる上位機種です。
さらに、Lightningケーブルで接続できるため、iPhoneに特化しています。
なお、Androidを使用する方は、Android版の『iRig UA』を購入してください。
※Android端末は製品によって使用できない機種も存在します。必ず事前にメーカーサイトで最新の対応機種を確認してください。
ギターを接続するためのシールド
続いて、ギターとiRig HDをつなぐ『シールド』と呼ばれるケーブルです。
シールドは様々な種類があります。それこそ音を突き詰めれば、シールドひとつで最終的な音も変わってきます。
今は、昔から使っている『プロビデンス』のシールドを使用しています。
ただ、最初はシールドの音の違いを把握するのはとても難しいです。それよりも、後述するアンプのセッティングのほうがはるかに音に影響します。
そのため、まずは安価なシールドを選択すると良いでしょう。
Amplitubeで本格的な音作りができる
残るは、ギターの音作りです。
ギターの音は、アンプシミュレーターという機材で作ります。
今や、アンプシミュレーターはスマホのアプリとしてたくさん作られています。中でも、有名なアプリは『Amplitube』です。
これは、ギターやベースに特化したアンプシミュレーターで、アプリとして起動できます。
Amplitubeは有名なアンプをモデリングしており、それこそマーシャルアンプやメサブギーはもちろん、Slashなどのアーティストモデルまでモデリングされています。
普段の練習ならば無料版でも十分すぎるくらい良いアンプシミュレーターですが、アプリ内課金でさらに種類を増やせるようになります。アプリなので、コンパクトな環境を整えるには必須のアイテムです。
さらに、iPhoneに無料でインストールできる『GarageBand』というアプリにも連携できます。
Amplitube単体でもギターの音を録音できますが、GarageBandを使えば、ギターの音だけでなくドラムの打ち込みなどもできるので、これだけで一曲完成させることもできるのでとても便利です。
紹介した機材は合計でたったの1万5千円
今回紹介した機材でスマホを除けば、お金がかかるのはギター本体、iRig HD、シールドだけです。
ギターは何を使うかによっても金額が左右されますが、そのほかの機材を全て足しても、1万5千円程度で済みました。
コンパクトさと音の良さを求めて1万5千円ならば、コスパも最高です。
それこそ、良い機材を使うとなれば、オーディオインターフェースだけで数万円かかってしまいます。
私のように、超コンパクトなギター練習環境を構築したい方は、同じような機材を検討してみてはいかがでしょうか。
タブレットがあればさらに便利に!本格的なDTMもできる
最後に、より便利な機材も紹介しておきます。
普段はiPhoneを使っていますが、iPhoneを iPadなどのタブレットに変えるだけで、さらに充実した環境にグレードアップできます。
iPad専用のアプリで、『Cubasis』というものがあります。
Cubasisは、DTMと呼ばれる宅録で有名なソフト、『Cubase』のアプリ版です。
Cubasisを使うと、それこそ本格的なドラムの打ち込み、録音した音のミックスから、音源制作まで全て網羅できます。私も、曲を作るときはiPadとCubasisを使用しています。
超コンパクトな環境で、さらに本格的な作曲を目指す方には、最高のアプリです。
まとめ
ギターを自宅で弾く環境を整えるのは、中々ハードルが高いのが現状です。
しかし、やり方次第では、今回のように超コンパクトな環境を構築できるのも事実です。
スペースやお金の問題で諦めてしまった方は、コンパクトな環境を整えて、是非もう一度チャレンジしてみてもらいたいと思います。
若い頃にギターを弾いていたけど、今は子供が産まれてなかなかギターをやる機会がなくなってしまった方も、コンパクトな環境を構築すれば、家族に迷惑をかけることもありません。
是非、今回紹介した超コンパクトなギター練習環境を構築して、楽しい音楽ライフを送ってみてください。