Woodsticsミニギターとは、日本のパンクロック界の第一人者である横山健さんが作ったミニエレキギターです。
私は、いわゆるメロコアと呼ばれる音楽が大好きで、その中でもハイスタとKen Bandが最高に好きです。
健さんといえば、90年代のパンクロックブームを牽引したHi-STANDARDのギタリストでありながら、現在も自身のバンド、Ken Bandでギターボーカルとして活躍しています。
健さんはこれまでも、自身のシグネチャーモデルのギターを数多く作っています。その中でも、一番有名なのは『ハニー』というESPのレスポールタイプのギターです。パンク好きなギタリストであれば、知らない人はいないでしょう。
その健さんが、2018年にESP内に立てたWoodsticsというブランドから、ミニエレキギターを発売しました。
Woodsticsは、スケートと音楽というカルチャーを融合させたブランドです。
私自身、高校生の頃にギターを始め、これまで数本のギターを手にしてきたのですが、このミニエレキを見た瞬間、『めっちゃ欲しい!』と思いました。
健さんも、ハイスタやKen Bandのライブでこのミニエレキを何度か弾いていて、見た目も格好良く、どストライクでした。
そして、発売から半年が過ぎたくらいで、遂にこのミニエレキを手にしたのです。
ただ、正直なところ、ミニエレキを買うまでは以下のような疑問を抱えていました。
『レギュラーサイズのギターと比べるとしょぼいんじゃないの?』
『音もしょぼいんじゃないの?』
『レギュラーサイズのギターと比べて弾きにくいんじゃないの?』
もし、Woodsticsのミニエレキを見て、ミニギターって、実際どうなん?と思っている方や、カッコいいけど購入を思いとどまっている方は、是非この記事を読んでみてください。
ミニエレキの魅力に取り憑かれたギタリストが、Woodstics Guitars WS-MINIを徹底的にレビューします。
では、ご覧ください!
そもそもミニギターとは?
ミニギターとは、ギターのサイズを小さくしたギターです。
エレキギターだけでなく、アコースティックギターなどにもミニサイズのものがあります。
さらに、今回紹介するようなミニエレキには、スピーカーを内蔵しているタイプのものがあります。
エレキギターというのは本来、アンプに接続して音を増幅させて弾くのですが、ギター本体にスピーカーを搭載したモデルであれば、アンプに繋がなくてもすぐにエレキギターサウンドを楽しめるようになっています。
レギュラースケールとの違和感は全くない
『最初はミニギターを買って、将来的に本気でギターにハマったらレギュラーサイズのギターを買いたい』
『ミニギターで練習してるだけで、レギュラーサイズのギターって弾けるようになるの?』
このような疑問も持つ方もいるでしょう。
結論から言って、全く問題ありません。
サイズが小さいので、ギターのネックの長さが短く、フレットごとの長さも違いますが、弾きにくさは一切感じませんでした。
私は、ミニエレキで新たに曲を練習し、そこから普通のギターに持ち替えても、そのまま弾くことができました。
ミニギターだからこそ、生音が小さいので練習中うるさくない
『ギターを練習するとき、やっぱり音のデカさが気になる』
『夜はうるさいからギター弾けない』
このように、ギターを練習するには、防音が整った環境が必要であると考えられてしまいがちです。
特に、マンションなどの集合住宅の場合は「音」の問題は大きいですよね。
私自身も、音の問題には悩まされていました。
『夜はアンプを通しては絶対に弾けないけど、生音で弾いているだけでも音が気になる。』
このように考えていました。
しかし、ミニギターを買ってから分かったことがあります。それは、生音もとても小さな音だったのです。
サイズが小さいのだから当たり前のことではありますが、それでも思っていた以上に生音は小さかったのです。
私の練習環境を紹介すると、マンションに住んでいて、子供が寝静まったあとに隣の部屋でミニエレキを弾いています。それでも、苦情は一切ありませんし、子供も起きることはありません。
普通のエレキギターも持っていますが、それとは比べものにならないくらい音の問題は解消されました。
音は、内蔵スピーカーでもアンプに繋いでもイケる音。
エレキギターで重要なのは、やはりアンプに繋いだときの『音』です。
このミニエレキを買って一番驚いた点が、アンプに繋いだときの音の良さでした。
音については、健さん自身もライブで何度も『音が良い』という話をしていました。ただ、隣でギターを弾く南ちゃん曰く、『アンプが良いから』という見解でした。
たしかに、健さんはディーゼルのスタックアンプを使っているので、アンプの音の良さはもちろんあります。しかし、それを差し引いても、音の良さは実感できました。
スタジオで弾き比べた感想
私は、スタジオに行ったときは、マーシャルアンプに直でギターを繋いで弾いています。
これまでのメインギターはギブソンのレスポールスタンダードですので、それなりの音は出ていたかと思います。
それでも、ミニエレキを初めてスタジオに持っていってマーシャルアンプに繋いで弾いてみたとき、本当に衝撃を受けました。
それこそ、ざっくり普段の音とあまり変わらない音を出せたのです。
私のギターを弾く腕がないから、音が同じとも言えるかもしれませんが、だとしても、かなり良い音が出ていたのでビックリしました。
まとめ
Woodsticsのミニギターは、間違いなく『買い』です。
特に、若い頃にギターを弾いていた方に、是非手にとってもらいたいと感じました。
学生の頃はバンドを組んでいたけど、今は社会人になり、子供も産まれてギターを弾くことがご無沙汰になっているあなた。
ミニエレキだからこそ、気軽に弾けますし、しっかり弾けば普通のギターと同じように弾ける。
それこそ、若い頃のあの気持ちを再度思い出させてくれるようなギターだなと思いました。
ミニギターだからこそ、子供と一緒に弾くこともできます。子供にギターを教えて、一緒に弾くのもアリです。
Woodsticsのミニギターを気になっていた方には、本当におススメです。
購入を迷っていた方は、この機会に是非、Woodsticsのギターに触れてみてください。ギターライフが楽しくなること間違いなしです。